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4G が終わる時

5G Is Coming, But 4G Isn't Going Away Any Time Soon

5G では関してミリ波(30GHz 以上)やセンチ波(3GHz 以上)を使うことを想定している。特にミリ波は通信事業者が未だかつて扱ったことの無い周波数帯域となる。減衰が激しく、屋内浸透や電波回折によるエリア確保もほとんど望めない。センチ波についてはミリ波と比較すると 3G や 4G で使用している周波数帯と近いためその周波数特性も幾分には似ているが、それでも高周波数帯特有の性質には苦労させられる事になるだろう。丁度 LTE がローンチする少し前くらいに挙がったプラチナバンド論争からも想像がつく。

過去のエントリでも触れたが、NTT docomo は 5G でも C-RAN による協調や Massive MIMO を活用する事で面展開と言っているものの、見通しが取れないところでは何をどう足掻いてもエリアは取れない。どうしても面でエリアをカバーしたいのなら、よほど基地局配置を計算していく事が重要になる。しなしながら、基地局を沢山展開するという事と、それを緻密に計算していくという事を両立してやっていく事はもはや不可能なのではないか。

そのような状況なので、5G がサービスインしたとしても当面の間は 4G との interwork が必須となる。多くの事業者は 4G でメインのカバレッジを確保し、5G はスポット的にエリアを展開する事になる。

こういった状況下で 4G に対してどのように区切りをつけるべきか。例えば日本で考えると、5G がサービスインするのが 2020 年頃として、概ね LTE がサービスを開始してから 10 年程度迎えたところになる。お客さんが残っているという状況の中ですぐにやめる事はできない(新規受付を停止するなど、数年かけた停止計画が必要)ので、そろそろ処遇について考える頃合いであろう。

サービスをやめる理由としては、(i) 技術の陳腐化、(ii) 設備更改の必要性が挙げられる。(i) については、そもそも現状の逼迫した周波数帯を用いた運用の中で周波数の利用効率を上げるような無線アクセス方式の革新は無いだろう。そうなってくると、LTE を使い続けるという選択もあり得る。とはいえ、(ii) について考えれば、ハードウェアについては陳腐化していく事は目に見えているし、そもそもベンダのサポートがいつまで続くかもわからない。

ハードウェアの陳腐化を避けるためのひとつの解として、仮想化という選択肢もある。現在、モバイルのコアネットワークについても NFV の導入が行われている。ハイパーバイザや NVF のサポートが続く限りはサービスを続ける事ができるので、今までよりもサービスの寿命は長くなるかもしれない。