5G のユースケース
5G ではいかなるデバイスをも接続する事を想定している。
デバイスごとに用途が違うので、それぞれに求めらえる特性は異なる。通信速度は速いに越したことはないけれど、それによって消費電力が上がる。センサノードであれば、速度はほどほどで良いので、消費電力が少なく、できるだけカバレッジが広く方が良いだろう。
本記事では、ユースケース毎に求められる要素をまとめる。
スマートフォンなどのデータ通信端末
VR, 4K などの超データ通信
スマートフォンのビデオストリーミングに近いが、今後はより高画質なビデオ伝送が始まる。結果として、求められるデータレートが上がる。当分はそれほどのモビリティは求められないだろう。
電話、ビデオ会議
今も使われているものと同じ。技術の普及によって、求められるデータレートが上がる可能性はある。
公共交通機関
例えば、新幹線に基地局を設置し、乗客はそれに接続する。新幹線に設置された基地局は、移動しながら親局を切り替え、通信を続ける。今のように、それぞれのスマートフォンが、個々に頑張って繋がるかも分からない基地局に接続することはしない。
- 高モビリティ
- 高収容効率
- そこそこのデータレートとスループット
Massive IoT
センサ機器といった、大量の機器をばらまいて情報収集する類のもの。安価で小型、そして小容量のバッテリで動作する事を想定しているもの。
交通(主に自動車の事故回避)
車車間、路車間通信。今は、車というと、カーナビなどを使った通信のイメージが強い。しかし今後は、車同士が通信し、危険を回避するために運転者に通知したり、直接車載機器が通信を行い、アシストブレーキをかけるといった用途が考えられる。
- 低遅延
- 高信頼性(パケットの破棄や再送が起きない)
- 高カバレッジ(デッドスポットすら許されないであろう)
遠隔制御(遠隔医療など)
災害現場で即時の出術が必要な状況において、遠隔ロボットを使用した外科手術を行うといったケース。
- 低遅延
- 高信頼性(パケットの破棄や再送が起きない)
- QoS(安定した通信速度の確保)