標準化を巡る戦い
AT&T's Bid For Early 5G Standard Denied By Verizon | Androidheadlines.com
5G についても標準化のために通信事業者や(無線機やコア設備を提供する)ベンダが議論を交わしている。
標準化を行うメリットやデメリットとしては、次のようなところがある。
- 通信事業者
- 標準化させる事で仕様が最低限定まるため、複数の無線機ベンダを交えたネットワークを作る事ができる
- 各通信事業者とも根幹となる技術に差異が出づらくなるため、差別化要素が出しづらい
- ベンダ
- 標準化させる事で仕様が最低限定まるため、自社製品を大きな変更なしに複数の通信事業者に売りやすくなる
- 各ベンダとも根幹となる技術に差異が出づらくなるため、価格競争に繋がる恐れや、他社への取り替えなどが起こりやすくなる
AT&T については、標準が固まったものから構築を開始していくスタンスという事で、Verizon のような競合他社に足を引っ張られるとそれだけ 5G の展開時期が遅れるというリスクが生じる。ただし、Verizon としても標準化が遅れれば同じようなリスクを追う事になるし、標準化スケジュールをある程度無視して開発を進めるとなると、ガラパゴス化を招くという恐れもある。
もしかしたらガラパゴス化した場合のリカバリプランあっての戦略なのかもしれないけれど。