NB-IoT と Cat-M1

NB-IoTやCat-M1、3GPPで標準化進む「セルラーIoT」の現状をエリクソンが解説 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

エリクソンはセルラ系機器のベンダなので、IoT についてもセルラ寄りの話。ここでは LTE 規格である、NB-IoT と Cat-M1 について。

両方とも、LPWA (Low Power Wide Area), すなわち、小型かつ大量にばら撒かれる機器に対する通信の規格。主に、省電力、広いカバレッジ、同時接続数の多さが求められる。求められる帯域幅など、スペック上に違いが見られるが、どちらも LTE に包含される規格という事になる。通信事業者は両方を採用するという事になるのか、通信機器ベンダは両方の開発に注力する事になるのか、というとなかなか疑問が残る。

ユーザ(機器を導入する法人)がそこまで繊細に通信規格を選ぶようには思えないので、通信事業者が両方のオプションを準備するのも現実的ではない(韓国はやっているんだったか・・・忘れた)。そうなると、ベンダも技術的に明るい(強みを持つ)方に肩入れするだろう。ぱっと見た印象では、ノキアの記事にもある通り、いささか中途半端さの残る Cat-M1 よりも、Massive IoT に特化した(尖った)NB-IoT が主流になる可能性が高いように感じる。

NB-IoT の収容数がかなり見劣りするように見えるが、「キャリアあたりの収容数」とあるので、Cat-M1 の 1/7 の 帯域幅で収容数は 1/5 なので、帯域幅あたりの収容数は NB-IoT のが多いのだろう。